別の2つの記事「FP&Aの仕事内容」「FP&Aに必要な問題解決スキルとは」を通して、FP&Aの仕事が実務ベースで理解できたと思う。またその大部分を占めることになる問題解決で日々やっていることも、一つの例ではあるが具体的に見えたのではないだろうか。
FP&Aに興味を持っている方は、それを理解した上で、FP&Aに本気でチャレンジしたいと思うことができただろうか?
そう思えた方には、ぜひ一歩足を踏み出してほしい。
一方で、十分な問題解決スキルを自分はまだ持っていないかもしれないと思った方もいると思う。それでも心配することはない。まだ未熟であれば、これからそのスキルを身に付けていけばよいだけだ。決してまだ遅くはない。
筆者も実際にFP&Aとして働き始めてからそのスキルを磨いていったうちの一人だ。
実践でスキルを磨こう
具体例を通して考える中で感じたかもしれないが、このスキルは実践で使ってこそ身に付き、上達するものだ。
これに限らず何でもそうだが、知識を得たところでそれを使わなければ意味がない。
このサイトで練習ができたのだから、次は試合(実務)でその成果を出そう。
失敗することもあるだろうが、それによってあなたはもっと上手くいくやり方を見つけ、成長することができるだろう。
もし問題解決スキルの内容で腹落ちできていない箇所があれば、遠慮なく連絡フォームから連絡してほしい。
「この部分が分かりづらかったのでより詳しく教えてほしい」
「こういうケースではどのように考えればよいか」
などなど、全ての記事の内容に関してご質問・ご意見・ご依頼何でもOKだ。生煮えの状態で放置せずに、しっかり腹落ちさせよう。
そして、あなたも誰かにこのスキルと考え方をレクチャーしてみよう。自分の言葉でそれができるようになったときには、もうこのスキルはあなたのものになっている。
経験をどうやってつかみにいくか
仕事でデータ分析をやっている人の多くは、本気で探せばきっと今の仕事でもこのスキルを磨いていく機会を見つけることができるはずだが、会社によってはそもそもこういう分析レベルで考えるカルチャーがなかったり、
(そのカルチャーを変えていくことの価値は計り知れないものがあるし、私はそれをやることを楽しめるタイプだが、それでも実際やるとなると相当の時間を要することになる)
あったとしてもその機会が極端に限られていたりする場合もあるだろう。
筆者の周りにもそういう会社で働いている友人がいるのも確かだ。
また読者の皆さんの中にはすでにキャリアチャレンジを考え始めていたり、新しい仕事に今正に挑戦しようとしている人もいることだろう。
これは一つの考え方に過ぎないが、
あなたが描く理想のキャリアを実現するために必要となる「経験ができるかどうか」を軸に仕事を選ぶことができれば、「人生を後悔する」という人生最大のリスクを最小限に抑えることができる
という考え方がある。
その必要な経験が今の会社でできればそれに越したことはないし、それが難しければ会社の外にも目を向けてみよう。
副業でも、転職でも、起業でも何でもいい、積極的に機会を得にいこう。
あなたはこのスキルを身に付けた後、どこで何をして生きたいだろう?
転職を目指すあなたへ
筆者は上記の考え方を用いて、その時々の状況に応じて社内異動と転職を選択肢として選んできたが、そうやって自ら行動したことで成長できる機会に運よく恵まれることができた。
包み隠さずに言うと一度転職で失敗しているのだが、その失敗のおかげで今の会社に巡り合うことができたと思うと、それもまた一つの良い経験だ。
その失敗した経験も含めた転職活動の実体験で得た学びと、
採用責任者として面接と書類選考を行なってきた中で学んだ、求職者が転職活動でやるべきことを、以下の3つの記事でシェアしたいと思う。
FP&Aへの転職の仕方
FP&A転職にオススメの転職エージェント
FP&Aの面接でやるべきこと
きっとあなたにも、求職者と採用側の両面から学べる内容となっているはずだ。
筆者は幸いにも新卒で入社した会社にいるときにこの考え方と出会うことができたのだが、転職だけではなく新卒採用のときにも大切な視点が盛り込まれているので、
社会人経験のあるあなたには、会社の後輩から相談を持ちかけられたりOBOG訪問があったりした際にはぜひ彼/彼女らにアドバイスをしてあげてほしい。
筆者のこれまでの経験と、それを通して身に付けたスキルや考え方が、これからのあなたとその周りの人々の人生を豊かにするお役に立てることを願っている。